Q&A


Q:『待つ』ことができません 5歳男子

    『待つ』ことができず、すぐ興奮気味に大声を出します。欲しいおもちゃを箱から出し始めた時も、順番待ちも信号待ちも同じ       です。『待つ』学習、どう声かけすればいいでしょうか?

 

A:普段から見通しを持たせましょう、次にすることをまずはよくお話してあげましょう。

      例えば、おもちゃを取り出す時は、「何個数えたら出てくるかな?」と一緒に数を数えたり、また順番を待つときはお友達を指

     さ して、「♪ ○○ちゃんの後で、△△ちゃんの後で、次はぼく♪」と歌うように一緒に唱えたりします。自分のことばかり

     で なく、周りの様子が見えてくると興奮を分散させることができます。信号待ちは、信号あそびをしてみたらどうでしょうか。

 「♪赤止まれ!緑はいいよ、さあ進め!」などと一緒に唱えあそびをしながら伝えていくのもよいと思います。

      一つ一つの「待つ」経験を一緒に楽しんでできるように工夫していくと良いと思います。たいへんかもしれませんが、同じ

 「待つ」といっても状況がそれぞれ違うので、対峙する物事一つずつをていねいに教えていってあげた方がよいと思います。

     一つ一つの動作も出来るだけゆっくり出来るように、ことばかけをしながらお子さんと一緒にやってみましょう。

 


Q:友達にすぐ手を出します。5歳男子

本人の機嫌が悪いわけではないのですが、友達を叩いたり、押し倒したりなどすぐに手を出します。「ダ メ!」と止めてもまたやろうとします。どうしたら止めさせられるでしょうか。

 

A:お子さんは、お友達と関わりたいのだと思います。

お子さんは、お友達と関わりたいのだと思います。関わり方が上手ではないのではないでしょうか?

手を出すのは、「○○君、遊ぼう」というお子さんのことばだと思います。お子さんが友達に近よっていこ うとしたら、「○○くんとあそびたいのね?『遊ぼう』って言おうね」とことばをかけ、お子さんが手を出す 前に、「『○○君、あそぼ!』ってお口で言ってね」とお母さんも一緒に呼びかけてみたらどうでしょう。 「Aちゃんに叩かれて○○君、痛いよ!Aちゃんも誰かに叩かれたら痛いよね。痛いと一緒に遊びたくなくなっ ちゃうよ」などと話して、お友達の痛みや気持ちを考えさせていくことが大切ではないでしょうか。

普段からお子さんの手を両手で包んでやさしく触れながら『やさしい』という感覚を、「そっとね」「やさ しくね」などのことばとともに体感させてあげるとどうでしょう。「お母さんの肩にやさしくさわって」など と触れ合いっこをするのもいいですね。


Q:2才なのにまだ話せません。

もうすぐ2才です。ことばがでません。こちらの言うことを少しは分かっているようなのですが。

 

A:発声があるなら、あわててお話しさせようとしないことです。

お子さんは、ことばを理解出来るようになる時と、お話し出来るようになる時には少し時間差があります。

こちらの言いたいことを少しでも理解できているのですから、仮に何か欲しい物があって、黙ってお母さんの目の 前に持って来たりした時など、お母さんはすぐにお子さんの言いたいことが分かりますのでつい、黙ったままやって あげたりしてしまいがちです。このような時に一手間ですが「○○をして欲しいのね」と、して欲しいと思っている であろうことを、必ず私たちが普通に使っていることばにして返してあげてください。

発音がはっきりしない子にも「聞き取ったよ」ということを伝えるためと、正しい発音に気づいてもらうために、正 しく復唱してあげてください。決して「もっとはっきり言いなさい」とか「もう一度きちんと言ってみて」などと言 って、自信をなくさせたり、プライドを傷つけないようにしましょう。


Q:絵本に全く興味を示しません。

2歳半になるのですが、絵本に全く興味を示しません。読んであげようとしても、手で払いのけてしまいま す。本を好きになってほしいのですが、、、。本物の電車や、車を見るのは大好きなのですが。

 

A:直接経験することは何より大切です。

自分で動いたり、実際の物を見たり、直接経験することは何より大切なことと思います。

近年、直接体験よりも、本や知識で知ることを重視しし過ぎているように感じます。本からは、匂いや、音は聞こえてきません。 からだ全体の感覚で経験したことの記憶を本で再体験し、さらに想像を広げていけるのではないでしょうか。

本を好きになることは大切なことですが、今はお子さんが楽しんでいることを思いっきりさせてあげてください。 本を見るようになったとき、実際の経験から1冊の本の中に、深く広い知恵や生活を想像していけることと思います。